ビジネス面から見るオリンピックトリビア

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今日もあなたのビジネスに役立つヒント、先読み、金融に関するお話しをしていきます。

今回は日本のメダルラッシュで
盛り上がっているオリンピックについてのお話です。

 

オリンピックをビジネス面から見ると

国際オリンピック委員会(以下IOCと呼びます)の収入源って知ってます?

ココを知るとIOCのビジネス形態が見えてきます。

IOCの収入で一番大きいのは
収入の73%を占める放映権料です。

ちなみにリオオリンピックでは
放映権料は28億ドルです。
東京オリンピックは過去最高額になるそうです。

次がスポンサー収入です。
全体の18%です。

コカ・コーラとかアサヒビールとかですね。

IOCの収入は、この放映権料とスポンサー収入のふたつでほぼ占めています。

今回、開催寸前まで無観客か有観客か?
でもめてましたけど、実はIOCにとっては収入的にはどうでもいいこと。

つまりIOCは無観客でも儲かるビジネスモデルなのです。

今回のオリンピックは
どこが一番被害を被るのでしょうね?

なんともIOCを恨めしく思う人たちも大勢いそうです・・・

 

このビジネスモデルを確立させたのは

実はIOCは1980年までは赤字続きでしたが
この放映権を含めたビジネスモデルの改革で大成功しました。

それが1984年のロサンゼルスオリンピックからです。
放映権収入がここから激増しています。

ちなみに放映権料の推移は
・1964 東京 160万ドル
・1980 モスクワ 8800万ドル
・1984 ロス 2.8億ドル
・2000 シドニー 13億ドル
・2016 リオ 28億ドル

推定ですが今回の東京は32億ドルぐらいと言われています。

ビジネスにおいて、モノは同じでも
ビジネスモデルを変えるだけで爆益になるケースはけっこう多いです。

あなたのビジネスモデルはどうですか?

 

スポンサーでの宣伝効果は?

今回スポンサーとして宣伝効果が高かったと思うのはインテルですね。

インテルは開会式のドローンのショーをやりました。
絶賛されてましたから宣伝効果は凄かったと思います。

メチャキレイでした。

ドローンビジネスに参入している
インテルはドローンショーも販売しているのです。

ちなみにお値段は
500機で29万ドルだそうです・・・

スポンサーとして直でモノを売るより
技術を見せつける方法はより効果的だと思います。

 

選手のモチベーション

ちょっと話がそれますが、
選手のモチベーションについて持論を・・・

火事場の馬鹿チカラじゃないけど、
本当につらい時の土壇場のチカラって
環境や状況にも大きく左右されると思うのです。

例えば、今回フィリピン史上初の
金メダルをもたらしたディアス選手。

なんと、国内の航空会社から一生無料。

石油会社からは、一生燃料無料。

不動産会社からは、
土地と家と分譲マンションが贈呈されるなど、まさしく人生が変わってしまうような状況。

こういったご褒美があるのとないのとじゃ・・・・って思ってしまうのです。

ちなみに日本は金だと500万ぐらいもらえるらしいです。

メダリストとしての地位と名誉の他にもね・・・実利が欲しいよね・・・

実力以上のパワーが出そうですよね。

ビジネスのヒントになればうれしいです。

今日も感謝です!